今回、まちづくりをテーマとしたデザイン協会の行事に初めて参加した。
まちづくりに「デザイン」はどのような役割を果たすことができるのか。まちづく りに直接結びつくわけではないが、地域のものづくり支援に関わる者として、私なり
に自分の立場からデザインを考えてみた。
一般的に「デザインとは絵を書くこと」とは言い過ぎだけれど、視覚的なものだと 思われていると思う。私も数ヶ月前まではその程度の認識でしかなかった。
しかし、中小企業のデザイン活用を支援する仕事をすることになり、山内会長と出 会い、お話を聞き、またデザイン協会の方たちの仕事に触れるうちに、デザイナーの
仕事で目に見えている部分は結果的なものであり、仕事としては氷山の一角で、そこ に至るまでの過程がいかに重要で大変であるかを知った。
地域の中小企業の社長さんたちも、デザインに対する認識は一般的程度の人が多い。 デザインを良くしたいと思ってもコストを考えると、どうしても後回しになってしま
う。また“デザイン業界”=「敷居が高い」的なイメージも認識不足の理由だと思う。 そんな方たちとデザインを活用して“売れるものづくり”をすすめていくためには、
まずデザインを身近に感じてもらうことが必要だと思った。親近感を覚えることによ り興味を持ち、知ろうという気持ちが出てくる。そうすればデザインの重要性も理解
される。何ができるかはわからないが、私なりにできることをしていきたいと感じた。
今回の会場となった松野町は合併に揺れている自治体である。また高齢化、過疎化 も進んでいる。とは言え、まちは簡単に活性化できるものでもないし、思いつきで施
設を建てたり、政策を打ち出したりするものではなく、10年、20年先を見据えて、ど の方向性で、どのように変化したいか明確なコンセプトのもとに計画立てて進める必
要がある。それも、一種のデザインではないだろうか。
まぁ、こんな考えは松山に帰ってきて、仕事をすすめている段階で思ったことで、 この2日間は人と出会い、酒を飲み、話を聞き、自然に癒され、純粋に楽しい時間を
満喫した。楽しさの中に発見がある。これからもデザインに触れ、デザインを楽しみ、 地域の活性化に活かしていきたい。
木崎美江
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