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| ●山内 敏功プロフィール | ||||||
今回の講師はビンデザインオフィス有限会社代表取締役の山内敏功氏(以下通称名ビンさんと呼ばせていただきます)である。ビンさんは、相手によって自在に変わるたくさんの話題の引き出しを持ち、さまざまな顔を持つ。まず○パッケージデザイナー、そして○グラフィックデザイナー○アートディレクター○コミュニケーションデザイナー・・・分かっている限りでもこのくらいある。そのすべてにおいて、いつも私達を引っ張ってくれている。いつの頃からだろう・・・とさかのぼってみると・・10年?・・・15年?・・・ええっ20年前?・・・かなり前からであった。ビンさんは大先輩だったから当時はビンさん若かりし頃ということになるが、その頃からデザインの役割を周囲に伝え続け、その結果、現在デザインに関わる人たちにとって仕事をしやすい環境をつくっていただいたといえる。 この度、講師をしていただくきっかけは先輩デザイナーとしてのビンさんからいただいた。デザインの世界でコンピュータが制作の中心となってほぼ10年。今のデザイナーは「速さを勘違いしていないか?」「サムネイルが書けているか?」「モニター上でレイアウトしていないか?」そのスピードに慣れアイデアを考える過程で独りよがりになっているのでは?と心配され、「ここで一度、昔を振り返ってみよう」という主旨だった。もっと大事にクライアントの意図を形にしていた過去の自分の仕事を紹介して、今の仕事の進め方で果たしてクライアントのメッセージを届ける役目ができているかを考えてもらいたい。という思いがテーマ「デザインはラブレター」になったのである。(好きな人に対して自分をアピールすることとデザインすることは似ているという考えでもある) |
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講演は、東京で仕事をされていた頃にさかのぼった。株式会社エイリーフォーでは、森永乳業・不二家・明星食品など地方都市ではできない有名メーカーのパッケージデザイナーとして活躍されていた。デザイン提案のラフ制作については、カラーコピーのない時代だから同じイラストや文字を何度も書き、イメージする写真を探し出しては切り抜き、同じものを何枚も作った。だから知らず知らずに技術が身に付いていったそうだ。そのうち、烏口で1ミリの間に罫線が7〜8本もひけるほどだったという。今から考えると確かに不便だけど、センスの良さもさることながら、いかに技術力や勘を要したか、それは想像以上だと思う。また、アイデア段階でも制作過程においても一人の力ではそれほどでもないという謙虚な気持ちで、多くの先輩方のアドバイスを素直に聞いて吸収されたという。若い時に「たくさんの仕事仲間や友人を得たことも大きな収穫」といわれるビンさんの縁の広さ、深さは、東京で経験されたことが大きく影響されているのがよくわかった。 |
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| ビンさんの話題は、ここ数年の仕事の内容に移った。 アートディレクターとして総合プロデュースの仕事が増えてきたビンさん。その仕事に対する反響は大きいと思う。ビンさんの手掛けられた仕事を通じて、デザインやことばの力は、人を奮い立たせたり、人の気持ちを動かすエネルギーになっていると感じる。そのデザインで社運をかける会社やその後同じ業態の方向性まで決めてしまうことにもなる。(例えば、和菓子屋さんのお菓子の形を変えてしまったり、道の駅「からり」の後にできた名称への影響を与える)デザインをする際は、クライアントを第三者として見るからよく見える。でも「どう伝えたいのか」「どう売りたいのか」だけでなく、「何を悩んでいるのか」「なぜ足踏みしているのか」それがわかるようになるには、便利さの中にいたのでは難しいかも知れない。自分の勘を鈍らせないようにするためには頭を使い、手を動かし、口を開くことが大切になる。パソコンに向かう時間を減らせば、クライアントの喜ぶ顔が見えるのではないか。どんなに忙しくてもたくさんの人に会って話されるビンさんを見ていてそう思った。(光盛) |
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| 後日談(岡本) <その1> 僕たち世代は仕事上のパートナーとして、既にPCが在った世代です。既にPCがある前提と、今後の在り方についての感想に対してビンさんから共感できる返信をいただきました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下抜粋 岡本さんのマックが産み出す時間の恩恵ですが、僕らの世代と岡本さん達の世代の差、また僕らの世代と父親の世代、父親の世代とその父親の世代というように時代を遡ってみると、不便な時代のほうが「いい仕事」をしていたのではないか、と僕は思うのです。それは建築においても、また絵師といわれる人達の仕事にしてもです。 ではその差はなにかという事になるのですが、恐らく「時間を自分が使っているか」「時間に自分が使われているか」の差ではないかと僕は思います。 その「時間」をどのように有効利用できているかではないでしうか。「自分を磨く」ということは「時間を磨く」ということと同意語だと思いますね。便利な道具や機器が揃うと時間は余ります、その余暇をどのように活用するかが重要でしょうね。(山内) <その2> つい数日前、居酒屋で遅くまで飲み食いしながら打ち合わせしてました。話題は「お酒飲んだ後や、夜中に急に食べたくなるもの」へと移り、「ラーメン」「・・・・」「チャルメラ!」となり、居酒屋のお姉さんが「あのおじさんの絵を描いたのは松山のデザイナーさんなんよ!」と言い出し、ボクは特にコメントを入れませんでしたが、なんだかうれしくなりました。 ビンさんお忙しい中貴重なお話をありがとうございました。(岡本・光盛) |
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