●吉田 司
講師をしていただいた武智さん寒い中本当にありがとうございました。実は私、未完塾が終わったあとも公園で子どもと遊んでおりました。「きびしい意見を」という武智さんのお言葉に答えるべく???いろいろな角度から観察してみたつもり。

人の動きは、ほとんどが「水くみ班」と「遊具班」に二分され中央の日本庭園にはほとんど人がいない。これはどうなんだ?せっかくのひろびろとした庭園に人がいないのはもったいないじゃないか!庭園に魅力がないのでは!人の動線をクロスさせたほうがいいんじゃないか!日本庭園と遊具のコラボレーションは成立するか!など好きなことを思っていると・・・若いカップルが登場。遊具などはどうでもいいとばかりにそそくさと日本庭園の方へ・・・。いきなりの記念撮影。やはりカップルは人口密度が低いほうがいいようです。

水だけ欲しいひと。子連れ・孫連れの家族。カップル・・・。それぞれが勝手のいい利用ができる公園。見れば見るほど、いろいろな引き出しをもっている公園に思えてきました。

普通あれやこれやといろいろな要素を持ち込むと魅力やインパクトがなくなったりしてしまうところだけどそれをそうさせていないのは、それらバラバラの要素をつなぐ言葉や空間構成が「水」できちんと締めくくられているからではないかと思うのであります。

結果きびしい意見にはなりませんでしたが、今あえて思うことは、全体的に人の動線レベルと水面レベルとの高低差が小さければもっと人と水との結びつきが強く感じられるのではないか(良い意味でも悪い意味でも)、というのが僕の意見です。


●藤田 雅彦
ガタガタ、ブルブル、寒いなか、講師の武智さん!!ありがとうございました。さて、感想です。

壁に書かれた文字!「四露死苦」。山盛り、溢れる「ゴミ箱」。臭い、暗い、きたない「トイレ」嗚呼!公園のNGたち。公に開かれた園!すなわち公園ならば、避けて通れない宿命なのか!?しかし、利用者としては・・・・どんなに素敵な公園もそれらに出会った途端、興醒め。エクボがアバタに変わる瞬間を実感&痛感。トホホ・・・。
さて、杖之淵公園はどうでしょう。不思議&意外。老若男女、多くの人が利用しているにも関わらず、四露死苦も溢れるゴミも臭く暗いトイレも存在しません。なぜ?利用者が皆、善人!?聖人君子!?違います。その答えは、利用者の顔をみればわかります。みんなニコニコ。本当の意味での「公の園」がそこにあります。そんなニコニコ。ニコニコを生み出す要因に、様々な配慮があることを武智さんのお話から発見。そして、その配慮を生み出すためには、老若男女の視点はもとより、柳の視点、桜の視点、竹の視点、芝生の視点、藻の視点、苔の視点・・・etc。様々な視点があることを今回の未完塾で学んだ次第。ありがとうございます。武智さん!


●ミヤモトヒサコ
今まで杖之淵公園についての印象は水がきれいな日本庭園。そして中に入るときれいな水と魚や鳥、季節の木々、子供が飛び跳ねて遊べる遊具等老若男女が利用できる公園でした。
 
公園を散策しながらの武智さんの説明に「へ〜」「ほ〜」「なるほど!」と、全体のイメージに隠された、細かい気遣いに驚きました。
・一年中緑が耐えないよう針葉樹と落葉樹を交互に植えた。
・腰掛け代わりになる石垣の高さや、子供が飛び乗った時すべらないような石の表面の削り方。
・庭園と遊具の視界を妨害しない垣根の種類
・成長経過を考えた植樹
・管理の大切さと難しさ
など、その中には杖之淵公園が、沢山の人々に利用され保たれている秘密も隠されていたように思いました。
武智さんの設計された他の公園も、それぞれに適した細かな心配りが折り込まれているのでしょう。私は偶然にも、杖之淵公園と双海シーサイド公園は、武智さんの作品とは知らない頃から、一市民として利用させていただき、どちらにも特別な思い出がありました。近くの公園と違い、とくに特徴のある公園や施設等は目的を持ってわざわざ行ったりします。また、雰囲気につられフラッ立ち寄ったりします。友達と、恋人と、家族と、ペットと、など訪れる度に楽しみ方や過ごし方も異なります。どんな人も、どんな時も『心地よさ』を感じればまた足を運びます。武智さんの設計された公園にはそれがあるのだと思いました。最後に、もう一つ驚いたのが、武智さんが杖之淵公園を設計されたのが20代の時ということ。年齢は関係ないかもしれませんが、あれだけ広い日本庭園を細かい心配りが、その若さで出来ていることに、改めまして、武智さんの素晴らしさと、見習うべきことと我が身を反省し刺激にもなりました。公園散策ということで青空が見えなかったのが残念で、気温も低く寒かったですが、心はあったかになった一時を過ごせました。ありがとうございました。


●松下 聡子
杖の淵公園は、表を通った事はありますが、中をゆっくり歩いたことはありませんでした。(写真をみるばかりで知ったような気がしていました)日本庭園をテーマに造るという事の奥深さやまた「名水」をいかに設計の中に盛り込むかなど、お話しはとても興味深かったです。

「緑地景観の設計」というと正直ピンときませんでしたが、いかに「人」と「自然」が共存できるか仲良くできる空間をつくる事…なのかな?と思いました。新しく生みだすのも、昔からあるものを現代にいかしていく事も、デザイナーの役割なのかなと気付かされました。

風の冷たい日でしたが、得ることの多い時間でした。心より、ありがとうございました。


●片岡 裕之
講師の武智さん、ありがとうございました。武智さんのお仕事は以前からほんの少しでしょうが見る事ができとても興味がありました。ここ(杖ノ淵)は釣堀の時には何度かきた事がありましたが公園になってからは初めてです。いわれた通りびっくりしたのは、公園にゴミが落ちていない、落書きがない。とても驚きました。ぼくは、道路でも、公園でも、橋の下でも、人の「悪いこころ」を刺激する場というものがあると思います。(要因は環境だけではないでしょうが。)犯罪がよくおこる場所、交通事故がよくおこる魔の交差点、不法投棄のゴミのある場所・・・それが単にゴミを捨てる、落書きをするといった行為でもその行為をひきよせる要因があると思います。公園設計のすばらしさか、弘法大師のお力か、この公園にはきっと、人のいいこころに作用しているのだろうなと感じました。公園設計のすばらしさは基より人のこころに作用する公園を設計?された武智さんの仕事になにか教わる事ができたと思います。実際、ゴミ、落書きのある公園がとても多いと思います。昔、亀老山展望公園にいったとき、すばらしい公園なのにゴミでがっかりした事がありまして今回、特にこう感じたのかもしれません。


●平松 以久子
少し記憶が薄くなった感想になりました。やはりその時々の感動、勉強になった事はすぐ文にすべきだと反省しています。

杖之淵公園は前の通りはよく通るのですが行ったのは初めてでした。日本庭園と遊具、相反する色、目的のものを間に眼隠しの木をおく事でそんなに違和感を感じさせないなどの気配り、武智さんは<初めての公園>なので失敗も多いし今考えれば恥ずかしい事数々!と謙遜されていましたが、<私なら・・・>ととらえると脱帽です。

育った時の木の間隔とか回りの景色、そして何より子供達への怪我などの気配り。

私の仕事デコレーターも花や木、気や空間、時にはユニフォーム、器etc。様々な事を熟知しておかなければなりませんが、人の命にかかわるような事はありません。

ですからなおさら時間も含め公共の場の仕事の大変さを痛感しました。また私の職種など程遠い、全ての事の熟知を武智さんはされてたのだろうと思いました。

またひとつ今後、公園など観る時の物の見方を教われたひとときでした。武智さんありがとうございました。試験も通られ、また新たな武智さんの公園!楽しみにしています。


●坂本 大輔
子供からお年寄りの集う場所、公園。公園は私も幼い頃から遊び、そして大人になった今も“ホッ”とする場所として利用させて貰ってます。今回の会場となりました『杖の淵公園』は武智さんが初めて設計された思いでの公園ということで実際見て、触れることにより、感じ取っていただけたのではないかと思います。武智さんの設計された杖の淵公園には各ステージによって、心安まる空間、季節を感じるなど様々で、草・木の植え方、生え方にも失敗成功を語る武智さん。話を聞くところによると、今学校では、鯉や水草を育てるスペースが無くなっていると聞きました。人工的に作られる公園ですが、自然を作り上げていく大切さと、自然から学ぶことの必要性を、私たちも伝えていいかなくてはならないと思います。最後になりますが、ご多忙の中、講師をしていただきました武智さん、ありがとうございました。


●谷田 美佳
講師の武智さん、お忙しい中、快く講師を引き受けていただきありがとうございました。

デザイン協会に入って、一番良かった事は、色々な職種に関わるデザイニストに出会えた事でした。武智さんもその中の一人です。公園の設計をしている方と、グラフィックデザイナーでは、接点がないので、いつか武智さんに、公園の話を聞いてみたいとずっと思っていました。今回、自分が担当する回に、武智さんを講師にお迎えできた事は、願ってもいなかった事でした。

生まれつき体の弱い私は、子供の頃、公園で遊んだ記憶がありません。大人になっても、公園とは縁がなく過ごして来ました。私が公園に興味を持ったのは、10数年前に、ニュージーランドへ行った時、毎朝、友達とお弁当のサンドイッチを作って、お昼は眺めのいい公園で食べる。という生活を1ヶ月近く体験してからでした。公園は単に子供の遊び場だけでなく色々な種類があるのだという事を、その時体験しました。

今回の未完塾を武智さんにお願いする事になって、何度か事務所へ伺い、公園ができる過程、どんな想いを込めて設計するのか、公園の設計には沢山の知識と、先を見る想像力が必要だということがわかり、そんな話を沢山聞く事ができて自分の知らない世界を、また知る事ができました。

当日はあいにくの寒さでしたが、杖の淵公園の水がきれいだった事と思ったよりもずっと広い公園だった事が印象的でした。観光客が来るところではなく、町の中の市民の公園は、日本人に合った落ち着いた空間でした。水を取りに来る人達が、公園を横目に行き来する姿は残念ですが、灯台下暗しで、毎日行く公園のステキな空間が見えないのかもしれません。それでも、ごみ箱のない、この公園がとても綺麗に使われている事は、この公園が市民から愛されている証拠だと思います。

武智さん、これからも、天気のいい日はお弁当を持って行けるような、ステキな公園を沢山作ってください。

次回はぜひ、公園造りのワークショップの体験をしてみたいです。