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第5回目の未完塾は6月19日、19:00より松山市三番町にあるフレッシュ・リーブスの地下1階、バリアフリーライブハウス「Seed」での開催となりました。今回は、「融合」デザイニストにできること〜精神障害って?福祉って?ボランティアって?〜と題して、EDA賛助会員であり、精神障害者の地域生活支援団体や市民活動・ボランティアの支援団体、ボランティア活動を企画・運営している団体の方々から3名に講演していただきました。
本会場は、建物のオーナーであり、今回の講師のひとりでもある青葉土地コーポレーションの田中氏のご厚意により提供していただいたもので、木をふんだんに使ったつくりは、あたかもどこかのバンガローにでもいるような雰囲気で、木の香りがたちこめるなかでの講演会となりました。
トップバッターは、松山市社会福祉協議会(通称 社協)のボランティアセンター担当の大塚氏。日頃よりボランティアや市民活動を推進、サポートする仕事に従事している立場からお話をいただきました。多くの人がわかっているようで、はっきり整理できていないボランティアの定義について、「ボランティア」を辞書でひくと、志願兵とか義勇兵とか「自らすすんで、社会のために活動する人」のことをいい、ボランティアの本質は「やる気(自主性)・世直し(社会性)・手弁当(無償性)」だということ。また、ご自身が目の不自由な友人をサポートしているときにそれを見た子供が「あの人はなにしてるの?」と質問したことに対する若い母親の「ちゃんと勉強していないと、ああなるのよ!」発言には、皆憤りを隠しきれなかったように思います。それに対する友人の「こんなもんよ。」という言葉には静かではありますが、障害者の方の社会に対する思いが噴き出しているように感じられ、悔しいやら、情けないやら、複雑な感情が湧きだしてきました。
続いては、明星会(松山市精神障害者地域家族会)の兵頭氏。彼女は、「それまでの実習などの体験から、病院という隔離された環境で生活されている方ではなく、地域で生活をされている方と一緒に活動したかった」という明星会にはいるきっかけや、明星会のしくみ、社会との関わり、活動内容等をお話いただきました。精神障害者に対する偏見や誤解をなんとかしたいという現場からの声として、精神障害者は「人を傷つけるよりは、むしろ自分を傷つける人」との言葉は、とてもわかりやすく、はっとさせられるものでした。また、「やる気やお手伝いがしたい。」と思っても、どういう心構えでどういう行動をしてゆけばいいのかという素朴な疑問についても「正しく知る」「大勢に正しく伝える」「何ができるかを考える」「イベント等への参加」などのご提案もいただきました。
講演会の最後は、会場提供者の田中氏。田中氏は、不動産仲介業を本業としながら「あいあいキャンプ」で知られる障害児・健常児合同キャンプを企画運営している「はーと・ねっと・くらぶ」の代表もつとめている。「はーと・ねっと・くらぶ」の企画・運営は、学生さんやボランティアのメンバーに任されており、定例ミーティングや活動に向けてのメンバーの教育・訓練もその活動内容のひとつ。若い力を育てる場でもあるわけです。また、田中氏の人生のテーマともいうべき「融合」についてライブハウスの異文化表現交流の場としての活動内容も熱く語っていただき、「異なった力を合わせることにより、すばらしいことが実現できる」というメッセージを強く受け取りました。加えて、建物内のライブハウス「Seed」=種、居酒屋「芽がでた」=若い芽、本業の屋号「青葉土地コーポレーション」=成長した青葉、と名付けているところからも、田中氏の一過性で終わらせない活動姿勢をうかがい知ることができました。 |
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大塚さん |
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兵頭さん |
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田中さん |
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続いてA・B・C・Dの4班に分かれて約1時間のグループ別座談会。講師の方々にも、それぞれ加わっていただき、自由な話し会いの場としました。終わってからグループ代表者及び講師の方々からの発表会を行い、話し合いの内容報告や感想などを語っていただきました。少人数での話し合いを通して距離が縮まった、またより具体的な内容を知ることができた、などの報告がありました。
続いて行われた参加希望者による「芽がでた」での懇親会では和気あいあいの雰囲気のなか、弾んだ会話や飲み物で潤された新しい「種」から若い「芽がでた」ことはいうまでもありません。 |
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| A班 |
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B班 |
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| C班 |
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D班 |
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私の所感ですが、今回の講演が開かれるまでの経緯にすこし触れておきたいと思います。去る4月6日、7日に行われた明星会での啓発イベント「ハートのかたち2」(EDAも後援)にEDA会員として参加したのがそもそものきっかけ。イベントに参加しての感想や精神障害者に対する意見を未完塾メンバーに問いかけたところ、様々な反応が返ってきました。自分自身や身内・友人での体験談、精神障害者に対するイメージ、「精神障害者」という名称について、などなど。しかしながら、いくら我々で議論を尽くしたところで、実際に関わっている人を抜きでは結論もでないし、方向性が見えてこない、という考えに達し、今回の講演となったわけです。今回、そういう経緯を踏まえての講演ということで、おのおのいろいろな思惑で参加されたと思いますが、終えてみてのメンバーの感想や反応は「参加して良かった」、「気が楽になった」、「精神障害やボランティアに対するイメージが変わった」など、「知る」ことの大切さを実感されたようです。
明星会兵頭氏の提案にもありましたように、「正しく知る」ことができた我々は今後、「大勢に正しく伝える」、「何ができるかを考える」ことになります。デザイニストとして、今の仕事や人脈を通して、できることからはじめてゆくことが、今回の「芽が出た」気持ちを無駄にしないことであり、それを通じてさまざま人達と接し、手をとりあってゆく「融合」という結びつきにつながってゆくことだと考えます。
最後に、忙しい時間を調整しお集まりいただいた講師の方々、間を取り次いでいただいたEDA会員の諸先輩、ならびに準備・運営にご協力いただきました皆様に深く感謝申し上げます。
吉田 司 |
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