●池田 武仁プロフィール
第6回未完塾は、グラフィックデザイナー・アートディレクターとして異業種の方とお仕事をされている、池田武仁さんに講師をお願いしました。未完塾がはじまって4ヶ月、普段の仕事の他にも、EDAや未完塾の打ち合わせでいろいろな方とお会いする機会が急激に増えましたが、意見交換が思うように出来ないジレンマを感じていました。そこに、今回から塾生二人が担当になって会を進めていくことが決まり、池田さんにヒントをいただけると思いました。実際には講師の了解をいただいても、その説明もうまく出来ずに打ち合わせは進んでいったのですが…、ブジンさん(愛称)は察してくれたのか「チームの思想について話そう!」と言って下さり、「それ聞きたい!」と二人とも一致して今回のテーマは動きだしました。(森脇談)

講演会は、7月17日(水)PM7:00〜松山市総合福祉センター1Fボランティア研修室にて開催。まず「チームの思想」について図式で説明、常民=都市人間、遊民=自然人間と表現。現代人は両棲人間で、まじめに働く都市人間の顔もあり、外からの刺激も受ける自然人間の顔も持つ事が出来る。つまり、一人ではなく、周りからの影響を受けることが大切で、それを出来るのがチームを持つことなのだと解釈しました。
ブジンさんがしてくださる仕事の話には、クライアントをはじめ、たくさんの人が出てきます。チームとして皆さんと『高い意識を共有する』からおのずと深い信頼関係ができているのだと感じ、それが良い仕事につながる条件だとも思いました。また「厳しい人、難しい人と仕事をする。そして自分の意識を上げて自分の意志を持つ」というブジンさんの言葉にも考えさせられました。時間やコスト等いろんな問題が出たときに、簡単でやりやすい方法を取ることがありますが、その仕事のもつ意味や価値を忘れたり、自分の意識さえ無くしているのではないかと思いました。
次に、実際に池田さんのかかわった「チームの仕事」を、スライドショーとVTRで紹介しながら分かりやすく語って下さいました。ホテル古湧園のブライダルの仕事は、クライアントとの永いおつきあいのなかで創りあげてきたもので、形や色など表現方法は変わっても、クライアントとブジンさんの『大切に思っているもの』が変わらないのが良く分かります。遠藤青汁のお話の中で「青汁のキャップを今でも捨てられない」と言われたブジンさんの仕事に対する姿勢が、参加者の方にも伝わったのではないでしょうか。
懇親会は、仕事をされた「日本料理さわふく」へと会場を移しました。実際に見て聞いて肌に触れる、五感をフル活用しての会食で、より身近に「チームの仕事」を感じることができたと思います。ブジンさんの仕事にチームとして携わった方のお話しもあり、笑いの出る場面も。この中では、仕事を楽しむ姿勢を感じることができました。そして「これは失敗だった」という例も紹介。成功だけではなく自らの失敗も見せてくれたことで、ブジンさんの人間性と強さを感じました。どうしても独りよがりになりがちなこの仕事を、自らの責任の部分は当然のことながら、チームとしての意識をまとめて仕事をしていく姿勢はとても勉強になりました。
(片岡談)

チームの思想=『高い意識を共有する』ことは、デザインという仕事だけではなく、どんなことにも言えることであり、EDAが掲げる「結い」というテーマに通じています。今回の未完塾は、参加した人達の意識の中にブジンさんが指針してくださったのではないでしょうか。それぞれの仕事や経験は違いますが、共通の意識を持つことでこれからも良い仕事に、良い関係に繋げて行けると思います。
私達に今一番必要な言葉を投げかけて下さったブジンさん、サポートして下さった清水さん、会場の準備に力を貸して下さった大塚さん、講演会の資料作りをして下さったブジンア−トのスタッフの皆さん、そしてお会いする度にいろいろなことを気づかせて下さるEDAの皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました。

第6回未完塾担当:片岡/森脇
講演会風景
遠藤青汁 リーフレット 青汁のキャップ
日本料理 さわふくでの懇親会
ホテル古湧園 パンフレット