時代を超えた幽玄世界
 12月31日夕刻から新年の夜明けまで松山城山頂に咲いたあかりの花。一晩限りの幻想世界の
出現でしたが、寒い冬の夜に揺らぐ蝋燭のあかりがあんなにも暖かく、心の中に浸み入り、誰もが
描いたイメージを遙かに超える素晴らしい世界となりました。
 点灯式に参加した子供達は、自分のメッセージを家族と探し、見つけたときの自慢気な笑顔、照
れくさそうな笑顔、そして灯りがともるとなんとも優しい笑顔を見せてくれました。この笑顔があ
るかぎり、松山の未来は安心、とそんな気持ちになりました。
 それにしてもなんと多くの市民の皆さんが登城したのでしょう。やっと人影がまばらになったの
は深夜3時を過ぎた頃です。ちょうどこの頃、花行灯が広場にいる我々を幽玄世界へと誘いはじめ
た時刻でした。天守閣は闇にとけ込み、窓と狭間からこぼれる灯りは時代を超えて人の気配を感じ
させ、妖しくまた優しく揺らぐ花行灯は宙へと浮かび、過去と現代とそして未来が重なりあった不
思議の世界へと変わり、その様は新年の夜が明けるまで続いたのです。

「3つの景色」
 子供達が自由にデザインしたメッセージ大行灯と、ペットボトルの小行灯が山頂広場に設置され
た景色は、灯りがともらない状態でも圧巻でした。
 花行灯は3つの景色を我々に見せてくれました。1つは昼間の清楚な花畑、2つめは蝋燭に灯が
ともり、天守閣内部にも灯がともった夕刻からカウントダウンまでの幻想世界、そして3つめはし
んしんと深まる闇の中で竹行灯とともに幽玄世界へと誘う深夜から明け方までの景色。そしてもう
1つ、特典的景色として天守閣から行灯の全景と松山の夜景を堪能した役得な人もいたのですが、
見られなかった僕は残念でした。

「みんなのちからで咲いた花」
 あれほど多くの人達が参加し、事故もなく無事に終え、参加した人に感動を与えることができた
のは、協会員、担当市職員、ボランティアの皆さんの半年に渡る努力があり、また児童や家族の参
加による結果だと思います。
 このイベントを通して、本当の意味での市民参加イベントの方向が見えてきたのではないでしょ
うか。
 まさしくみんなのちからで咲いた花であり、「結い」のちからが実を結ばせた1日であったと感
慨深く肩の荷を下ろしました。
 参加した会員の皆さん本当にお疲れさまでした。

会長 山内敏功

     
エピソード 1、明賀さんの餅つき上手は意外でした。
      2、行灯に蝋燭を入れる作業でみんな手首がキズだらけ
      3、元日、片付けも終え、温泉にいった吉田君は、下駄箱の前で
        服を脱ぎ始める。実は露出狂でした。
      4、僕の屁よりも元気のないカウントダウンの鉄砲の音に、観客から笑い。
      5、7000杯の水飴売りは快挙、さすが美人揃いの水飴隊。
      6、消えた竹行灯の灯を懸命につけてまわっていたのは安岡さんの娘で
        親よりよく働いていた。
      7、歩きタバコの兄ちゃんに、「おい、こら、やめんかあ」と恫喝の坂上さん
      8、探しても探しても佐野、清水両氏のフォトがない、撮られる暇もなく
        働いていたのか。

没になったアイデア  「今は昔、石垣スクリーン」
           「森ほたる」
           「影絵アート」 「あんどんアート」
           「光と絵ことばの道」 「絵ことばスクリーン」
           「未来へのメッセージ、天空へのビーム照射」