第43回 未完塾 「背景と品格 No.4」 講師:土屋茂昭氏


■日 時/ 平成23年6月5日(土) 14:00〜20:00
■場 所/ 坊っちゃん劇場(http://www.botchan.co.jp/
■講 師/ 土屋茂昭氏
http://www.eda-jp.org/event/morinokuni/tsuchiya_profile.html
■参加者/ 約174名
〈学生・演劇関係者等〉   約150名
〈EDA〉   24名

■内容/時間、空間、音響、照明、そして、役者・・・・様々な要素が入り混り、化学反応から作りだされる虚構の世界。演劇。開演とともに、私たち観客は、空間、音響、照明、役者に魅了され、虚構とは知りつつも、その世界の住民となります。そして、ある瞬間、ハッと気がつくと実生活で感じる以上の「リアルさ」な瞬間を体感!それは、私だけでしょうか?そんなリアルな瞬間を生み出す、舞台美術家の視点とは?役者の視点とは?劇場支配人の視点とは?そして、観客であるデザイナーの視点とは?虚構世界の住民たちの座談会。舞台美術のセット体感も含めた未完塾です。

■担当からひとこと/「無意識のうちに何かを感じ取る。」これは全ての人間の中で毎日毎日行われている事だと私は思っています。 歴史・感情・土地柄・現実上の綿密な計算と、繊細さ・大胆さが凝縮された背景。観る側、受け手側がそこに隠された「美しさ(品格)」を感じ取った時に感動するのではないでしょうか。感動するのに理屈ってある?普通の人間なら、粗雑で汚いものは嫌、綺麗で美しい物は好きだと、場面場面で無意識の選択がされているのではないか?と最近よく思うのです。 さて、その美的な仕事をされている土屋さんには今回、「舞台美術ってこんなに面白いんだよ〜、ミュージカルってこんなに楽しいんだよ〜、坊っちゃん劇場ってこんなに楽しいんだよ〜、というのを伝えてもらえないでしょうか。」とお願いしただけ。言っただけ。 「じゃあ司会は戒田さんにお願いして。パネラーは誰誰誰、お題はこの4つね。」と即座に構成して頂いた瞬間の興奮と爽快感。こんな感覚そうそう味わえるものではないですね。(一人オイシイ思いをしました。)また、土屋氏プロフィールを当日即興で要点を押さえ編集し、短い打合せで司会を繰り広げてくれた戒田さん、以前「本物を見る目を養うには感動を分析する事」(理屈付けではない。)と教えてくれた山川支配人、特別な打合せなど無い中、役者の体感・視点を観客に分かり易く話してくれた柳原さん、本物に触れる事の大事さを常日頃示唆してくれる山内会長。本物に学び、それを生かしていく大切さ。8月21日、それぞれ異なる業種の本物達が繰り広げるトークに広い世界を感じさせて頂いた事、そんな贅沢な時間を頂いた事に感謝します。(有馬里奈)

世の中には様々なホントとウソがあります。その良し悪しは別にして、自分自身のなかにも、それは存在し、時に、ホントのなかのウソもあり、そしてウソのなかのホントもあったりします。さて、坊ちゃん劇場の演劇は嘘の世界です。(一部の方を除いて、実生活で歌ったり!踊ったり!はありませんよね)ただ、そんな演劇(嘘の世界)にものすごくリアリティを感じる瞬間。役者はもとより、舞台美術にも同じことがいえます。戦場が病室になり、病室が泉の裏庭になり、裏庭が老婆の部屋になり、そして、パーティ会場にもなり・・。嘘の世界にリアルさをもたらす、舞台美術家土屋茂昭氏は、様々なホント(限られた会場設備、限られた予算、限られた人員等)のなかで、素敵な嘘をつく達人であることを実感&痛感した次第。土屋さん、貴重な時間を本当にありがとうございました。(藤田雅彦)

未完塾の模様

 
 
参加者の感想